使える!知識たち!

マネジメントの発明者ドラッカーの問いの中でももっとも重要で根源的な問い。それが「我々の事業とはなにか?」です。

ありがちな間違いとして、「特定の商品を売ること」と定義してしまうことがあります。たとえばホチキスを売ってるとします。ホットキスを買う人は、金属とプラスチックを組み合わせたあの機械がほしいのではなく、紙を何枚も重ねて綴じた状態が作りたいのです。このニーズに対して、あなたのホチキスが如何に適切で満足のいくものであるかを伝えなけらばなりません。専門的にどの部品がどう優れているかなんてことは必要なくて、「スムーズにすばやく繰り返し使える」ということを伝えるべきなのです。それが何故かという説明には部品の説明をしてもいいかもしれませんが、例えば「ホッチキスとじギネスにチャレンジ」みたいな面白動画を作ってみるのが、ウェブ時代のやり方です。

テレビのCMで「ハイビジョン」だとか「4K」だとかってよく聞きますが、まったくピンと来ません。ハイレゾ音源なんていうのもそうです。彼らは「事業とはなにか」を問い直したほうがいいでしょう。もっとも、そういうのを求めるマニア層だけをターゲットにしているのかもしれませんが。

「とりあえず流行ってるからSNSからやってみよう」なんて人結構多いです。まるでダメです。
AISASモデルを思い出してください。SNSでどんなに興味をひいても、検索に当たらないと、行動に繋がりません。SNSの投稿はどんどん流れて見つけられなくなるので、あなたの商品の基本的な良さを伝えるのに向いてないんです。検索にも弱いという特徴があるんで、SNSでどんなに目立っても、それだけで結果に結びつくことは非常に難しい。
だからウェブマーケティングでとりかかる順番はこうなります。
「買いたくなるコンテンツ」をしっかりホームページに作り込む→検索エンジン対策(SEO)→SNS などで興味をひく
もちろん部分的には前後させて考えるべきところや平行して行うべきところもありますけどね。
AISAS理論とは、消費行動を5つ段階に分けて考える理論です。
注意→興味→検索→行動→シェア
の五段階です。
少し前まではAIDMAが普通でしたが、インターネットの時代になってAISASのほうがしっくりきます。
「行動」の部分が購入など消費行動ですが、そこで終わらず、SNS でシェアします。それが他の人「注意」や「興味」につながり、自然ともう一回りにつながりますから、商品やサービスが「いかにSNS ばえするか」が勝敗を大きくわけます。そもそもSNSの話題としての満足こそ求められているところがありますね。
もうひとつ特徴的なのは「検索」です。今や検索して情報を知ることなしに、行動は起こさないといってもいいくらい。検索した人がちゃんと貴方のホームページにたどり着けるか、行動させるための情報はそろっているかをしっかり管理しないともう勝てません。
ホームページ作成は進歩しましたね。業者さんに何百万か払って作ってもらったり、テンプレートで自分で作ったり、wordpressも使ったことあります。
このサイトはamebaowndで作ってみたんですか、今までで一番自分のイメージどおりに作れました。一番カンタン。しかも無料!なんじゃこりゃ!
「amebaownd」はブログで有名なamebaが提供する無料ホームページ作成サービスです。いまはいろんな形で自分のホームページが持てますのでいいですね。
まだ始めたばかりなので、もっとわかってきたらくわしく紹介します。

アメリカの心理学者マズローは欲求段階説で、人間の欲求を5段階に分類しました。

1.生理的欲求

2.安全の欲求

3.社会的欲求/所属と愛の欲求

4.承認の欲求

5.自己実現の欲求

低い段階の欲求が満たされてやっと次の段階の欲求が出てくると考えられています。人間が根源的にもっている欲求ですので、すべての人間がいずれかの段階の欲求をもっており、それに対してニーズがあります。日本では2の安全の欲求まではある程度みたされていますので、3か4あたりのニーズが強いんではないでしょうか?

この研究所のホームページを作るにあたって、TOPに「写真素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)」の「モデル さとうゆい」さんの画像を使わせていただきました。ターゲットはビジネスで活躍する男性がメインですから、段階3の「愛の欲求」を使って興味を引こうと考えたわけです。

構図も男性は女性にみつめられると好きになりやすいともいわれていますので、カメラ目線のものを選びました。

株式運用の情報誌などが「女性タレント」を使っていたりするのも同じ理由です。最近は女性も運用しているというのも事実ですが、メインターゲットの男性を惹きつけるためなんですよ。

テレビCMをみると可愛い女性タレントを使っていることがよくあります。実際商品の価値とは全く関係ないわけですが、お客様の中の価値をあげてくれるのです。

古典的な手法で当たり前すぎて見落としていませんか?

記事一覧