マネジメントの発明者ドラッカーの問いの中でももっとも重要で根源的な問い。それが「我々の事業とはなにか?」です。
ありがちな間違いとして、「特定の商品を売ること」と定義してしまうことがあります。たとえばホチキスを売ってるとします。ホットキスを買う人は、金属とプラスチックを組み合わせたあの機械がほしいのではなく、紙を何枚も重ねて綴じた状態が作りたいのです。このニーズに対して、あなたのホチキスが如何に適切で満足のいくものであるかを伝えなけらばなりません。専門的にどの部品がどう優れているかなんてことは必要なくて、「スムーズにすばやく繰り返し使える」ということを伝えるべきなのです。それが何故かという説明には部品の説明をしてもいいかもしれませんが、例えば「ホッチキスとじギネスにチャレンジ」みたいな面白動画を作ってみるのが、ウェブ時代のやり方です。
テレビのCMで「ハイビジョン」だとか「4K」だとかってよく聞きますが、まったくピンと来ません。ハイレゾ音源なんていうのもそうです。彼らは「事業とはなにか」を問い直したほうがいいでしょう。もっとも、そういうのを求めるマニア層だけをターゲットにしているのかもしれませんが。